110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

コロナ禍が与えた、「予想を当てにするな」という教訓

予想をしないと生きていけない、でも、予想は外れてしまうことがある、だから、新しい勢力が現れて、世の中が変わる。

武漢のウィルスは当初は中国に悪影響を及ぼすと思われたが、あっという間に、世界中が奈落の底に叩き落とされ、かえって、中国は経済復活をなしとげてしまった。

人間万事塞翁が馬」なんて言葉があったけれども、こうして1年過ごしてくると、含蓄があるね。

海外の記者による記事だけれども、違和感はない、緊急事態宣言がこれから出されるけれども、直接的なマイナス要因だけを見ていると、さらなる奈落に落ち込む可能性も、また、逆に垂直復活する可能性もあるというわけだね。

それにしても、この時期も、株価が高いのは、あのリーマンショックの時のアメリカの状況を思い出すね、そういう、バランス感覚が世の中では働いているのだろうね。

株のトレードなんて、まさに、リモートワークだよね?

コロナよりも、コンピュータウィルスでシステムダウンして取引できなくなったほうがインパクト大きそうだしね(東京市場でちょっと前にやらかしたよねメンテナンスミスで)。

コロナ禍が与えた、「予想を当てにするな」という教訓
1/7(木) 12:30配信 Forbes JAPAN
去年の今ごろ、2020年に起きることを予想できた人がいただろうか? 答えはもちろん、ノーだ。当時、市場はもっぱらアメリカの好景気や失業率の記録的な低さ、米中の第1段階の貿易合意、イランのガセム・ソレイマーニー司令官の暗殺が世界経済に与える影響を気にかけていた。
2020年1月には、わたしたちは武漢で「新型」のコロナウイルスが発生しているらしいことも知っていたけれど、その経済的な影響はせいぜい中国や世界経済での中国の役割に限られると思っていた──そうでないことがわかるまでは。
アメリカの保健当局の高官であるアンソニー・ファウチのような人ですら、このウイルスについてはそんなに心配しなくていい、アメリカでのリスクは「軽微」だと語っていた。こうした事実からは、教訓を汲みとるべきだろう。予測は無視せよ、という教訓だ。
本コラムでは予測や予言をしないようにしているけれど、2020年2月にはある箇所でこう書いていた。「このアウトブレイクが深刻なものだとすれば、致命的なリセッションになるかもしれない」。まあ、外してはいないけれど、とくに冴えた認識というわけでもない。
スウェーデンを例外として、世界各国でロックダウンが相次ぎ、主要国の経済を軒並み揺さぶることになるとは、想像もしていなかった。それどころか、同じパラグラフでは、政府の厳しい規制が敷かれるのは中国だけであるかのように、中国の渡航制限が及ぼす影響について記していた。
筆者は、アメリカ政府で長年働いてきたファウチのような、いわゆる専門家たちの話を傾聴していた。だが、彼らの助言を基に考えを組み立てるのは誤りだった。
そのことをぜひ覚えておいてほしい。とくにこの時期、2021年の原油価格は1バレル=65ドルの高値をつけるだろうだとか、年末には70ドルに達しているだろうとか言われるのを耳にしたときには。それは、ただの臆測にすぎないのだ。
誰かがS&P500は4000ポイントまで上がると言うのを聞いたときにも、それはあくまで臆測だということを思い出してほしい。年が変われば新しいカレンダーをかけ、確実なことなどない未来を迎える。これが真実だ。
ハッピーニューイヤー。今年もどうぞよろしく。
Ellen R. Wald