現象学とは何か(新田義弘著)
フッサールの後期思想を追いかけるという事で「現象学」を解説する著作。
カテゴリーとしては「入門編」なのだろうが、私にとってはいささか厳しい読書になった。
全体的な読み込みは不明瞭ながら、どんどん自己の内奥へと意識を追い込んでいく、フッサールの思想が、ある意味、いわゆる論理性は乏しいのかもしれないが、例えば、仏教における「禅」のような東洋思想に近いものを思い起こさせた。
そう、遠くに行かなくとも、自分の内側に、無限の遠さがあるのだという事に気づかされた本。
また、2度、3度と読込まないと本当の理解には行き着けない本であった。
そして、本作は1960年代に刊行されている、いずれにせよ、良いものは年代の新旧に寄るものでは無いと思った、「現象学」の入門書としては、個人的には一番良かった。
カテゴリーとしては「入門編」なのだろうが、私にとってはいささか厳しい読書になった。
全体的な読み込みは不明瞭ながら、どんどん自己の内奥へと意識を追い込んでいく、フッサールの思想が、ある意味、いわゆる論理性は乏しいのかもしれないが、例えば、仏教における「禅」のような東洋思想に近いものを思い起こさせた。
そう、遠くに行かなくとも、自分の内側に、無限の遠さがあるのだという事に気づかされた本。
また、2度、3度と読込まないと本当の理解には行き着けない本であった。
そして、本作は1960年代に刊行されている、いずれにせよ、良いものは年代の新旧に寄るものでは無いと思った、「現象学」の入門書としては、個人的には一番良かった。