110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

現代社会の理論(見田宗介著)

 現代社会は消費を中心にスパイラル状に発展する社会だとして、その消費が、様々な格差や、限界問題(資源・環境問題)を引き起こす事を指摘している。
 いつもながら、鮮やかな論理展開だ。
 そして、このままでは、いわゆるマテリアル(資材)の欠乏を招くとして、将来に対してどのように考えて行くべきかを示唆する。
 それは、生活に関わる物(食料・資源)を、現在の様に「収奪」しないようにすることが、必要になる。
 それはどうすれば実現するのだろう?

 ちなみに、今のところ、ニュースの話題としての兆候だが、もしかすると、将来は「Second Life」のようなバーチャルな環境で、生活を送るようになるのかもしれない、これならば、現実の生命維持の他に資源は不要だ。
 その場合、現実と仮想のどちらで生きていることになるのだろうか?