110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

塩山駅から帰る-その5(2007年9月15,16日の歩き)

 前回は、やっと東京都に入りました。
 長引いているので、今回は自宅まで行きましょう。

 そして、さらに、少し行くと、また懐かしいものを見付けました。
 
イメージ 1

 <浮橋>というのですが、確か<三頭山>に登った時にこの橋を渡ったと思います。

 更に行くと、赤い欄干きれいな橋があります<峰谷橋>です(17時23分頃)。
 
イメージ 2

 随分と日が暮れてきました。

 さて、今までは、昼モードで画像を中心にのんびりと進みましたが、夜モードになると俄然<テキスト>中心になります。
 
 実は、ここからが大変だったのです。
 まず、国道411号線のこの先、<奥多摩湖>の付近はトンネルが多い区間です。
 しかも、比較的昔にトンネルを整備された様子で、トンネルは狭くて、歩道はありません、路肩のみです。
 その、路肩も泥が溜って歩けない、(台風の影響か?)水が出ていて歩けない、など車道を歩かなければならない所がかなりありました。
 そして、時間はちょうど、薄暮の時間です。
 更に、トンネルの照明は、全部点灯しているわけではなく、切れていて薄暗いところもあります。
 完全な夜になれば、車はヘッドライトを点けますが、この時間はトンネル内でも点けない可能性があります。
 車線は上下1車線ですので、路肩以外に逃れる場所はありません。

 まずは、トンネル内を歩いているときに、万が一歩行者を確認できない場合を考えて、路肩ぎりぎりを歩きます。
 でも、飛び出さねばならないときは、遠目でよくわかるように、逆に、大きく飛び出るようにしました。
 
 それでも、やはり恐い、特に、対向車線も車が来て、ちょうど自分のところで、すれ違いそうな時は、最高に恐い状況でした。
 実は、この時は、バスに乗って帰りたい気持ちがいっぱいでした。
 疲れよりも、恐怖の方が大きかったのです。
 
 結論から言うと、ドライバーの方々にも助けられたことなのでしょう、なんとか乗り切りました。
 (これは、ささやかながら幸運だったと思います)
 
 もう、真っ暗になり、完全な夜になったころ、奥多摩駅に出ました。
 少し手前のコンビニで夕食を買って、駅のベンチで食べました。

(4)奥多摩駅 19時40分、77,677歩(推定58km)
 
 さて、奥多摩のベンチに座って考えました、「続けるか」、「電車で帰るか」を、いろいろ葛藤はありましたが、この時は折衷案である、「まだ、電車も走っているから、続ける」というものでした。
 そこで、かなり重くなった腰を上げます。

 この先。青梅に向かっては、青梅線と寄り添うように、国道は走っています。
 ここをまた歩き始めました、<白丸>、<鳩ノ巣>、<古里>・・・と一駅ずつ数えながら歩きます。
 この途中、1台のバスが停車してくれて、御厚意にも乗せてくれそうになりました。
 が、歩いている最中ですので、感謝の意は示しましたが、乗りませんでした。

 意外に思われるかもしれませんが、街道を歩くならば、夜になっても基本的にヘッドライトは不要だと思います。
 今回も、そうでしたが、国道沿いは思ったよりも明るく、暗くて困るということはありませんでした。
 後で、箱根ヶ崎を越えて、国道16号線の内側にはいると、街道沿いの店舗の灯りがまぶくて、星が良く見えないという印象をもちました。

 さて、青梅市内に到着したのは、22時7分
 そして、青梅線の最終を見送ったのは、<日向和田>駅を越えて歩いていた時でした。

 <宮の平>駅近くのコンビニでおでんを買って食べました、小休止です(塩辛いものが欲しかった)。
 かなり、体はきついです、しかし、自宅はまだまだはるか先です。
 奥多摩駅から自宅までは、以前にも歩いています、その距離は、だいたい60kmあります。
 今回の行程で、塩山駅から奥多摩駅までの距離が、だいたい60kmだったので、総歩行距離は120kmだと推定しました。
 この時、考えていたのは、残りの距離を大体3等分して、まず20kmを目標に、そして、そこまで行けたら、また次の20kmを目標にというような考え方でした。
 そして、その第一目標が、大体青梅市街の中心地でした。

(5)青梅市役所下(信号) 0時50分、109,105歩(推定82km)

 ついに、9月16日になりました。
 私の万歩計は、時計機能がついていて、日が変わると「0」からカウントし直します。それによると、昨日の歩数は、103,925歩、推定距離は78kmでした。

 さて、次の20km区間へ入ります、まずは、瑞穂町、箱根ヶ崎西(国道16号線)を目指します。
 ここで、少し、お腹が冷えてきたかなという違和感を感じました。
 以前、歩いていて、下痢になって苦労した記憶がよみがえります。
 ここは、慌てずに、箱根ヶ崎西を越えた先のコンビニのトイレを借りて様子をみます。
 また、お腹をこれ以上冷やさないように、タオルをお腹に巻き付けます。
 今回は、これで最後までもちました。

 さて、夜間のコースでは、もくもくと歩く状況を書くしかないのですが、ちなみに、夜が明けてきたとわかったのは、東村山市内に入った頃で、手元の時計では4時30分頃でした。
 そして、歩行距離が100kmを越えたのも、東村山市内だと思います。
 2つ目の20km区間を越えて、最後の区間にはいります。

 そして、完全に夜が明けて明るくなった頃に、北原交差点へたどり着きました。

(6)北原交差点 6時23分、145,226歩(推定109km)

 この時、東向きに歩いているのですが、太陽の陽射しを真正面から受けるのでまぶしくて歩きにくかったのですよ。
 また、一度、座り込むとなかなか立てないほど、疲れがすすんでいます。
 ここからは、帰巣本能で歩くわけです。
 <北原交差点>からは、「新青梅街道」を利用して自宅の方へ向かいます。

 そして、6時59分についに、東京23区内にはいりました。
イメージ 3

 
 途中、<井荻交差点>を越えた先にあった公園で、ベンチに横になって休みました。
 また、<都立家政>付近からは、良く利用する散歩コースを歩きました。
 そして・・・・・・・・

(7)自宅 9時30分、160,235歩(推定120km)
 
 あぁ、疲れた。
 まず、風呂に入りました。
 <完>