性家族の誕生(川村邦光著)
本書は1996年に講談社から刊行された物が、改題されてちくま学芸文庫にて文庫化されて出版されたもの。
明治から昭和の終戦までは、なにかと話題に欠かない、それは、新しく支配した者が新しい「神話」を創り、自分の地位を確保するためなのかもしれない。
それは、このようなおおらかな(?)本にも影響がでてくる。
本書は、江戸時代(後期)から第二次世界大戦中までの「性」のとらえかたを、豊富な資料を元に示してくれる書籍である。
当然、半分は興味本位で読んだ部分もある、特に、医学や衛生面での、現代の目で見ると、荒唐無稽な諸説に笑ってしまうこともあるのだが、これが、戦時体制に移行するにつれて、「男らしさ」「女らしさ」そして「母性」のような、恣意的な価値観が強制され、現代としてはプライベートだと思われる部分にまで、統制が入り込んでくる。
そういう、時代の流れを「少し」考えさせてくれる書でもある。
明治から昭和の終戦までは、なにかと話題に欠かない、それは、新しく支配した者が新しい「神話」を創り、自分の地位を確保するためなのかもしれない。
それは、このようなおおらかな(?)本にも影響がでてくる。
本書は、江戸時代(後期)から第二次世界大戦中までの「性」のとらえかたを、豊富な資料を元に示してくれる書籍である。
当然、半分は興味本位で読んだ部分もある、特に、医学や衛生面での、現代の目で見ると、荒唐無稽な諸説に笑ってしまうこともあるのだが、これが、戦時体制に移行するにつれて、「男らしさ」「女らしさ」そして「母性」のような、恣意的な価値観が強制され、現代としてはプライベートだと思われる部分にまで、統制が入り込んでくる。
そういう、時代の流れを「少し」考えさせてくれる書でもある。