中世ヨーロッパの社会観(甚野尚志著)
本書は1992年、弘文堂より刊行のもの、現在は講談社学術文庫版で読める。
中世ヨーロッパの社会観ということで、本書では、キリスト教の影響下にあった時代の社会観、言葉は適切ではないが宗教観について、比喩的に挙げられたキーワード「蜜蜂・建築・人間・チェス」を切り口に、それぞれの比喩にこめられた教説を比較解説していくというもの。
そして、近代に近づくにつれ、純粋な宗教=世界観が崩れていく様相を追いかけていく。
このような、すでに終わった時代を振り返る事に何か意味はあるのか?
昔の自分は、多分手にさえしなかっただろう題名の本を(今)読むようになったのは何故だろう?
実は、そういう古い思想が、形を変えて今に影響している部分があるのではないだろうか?
重要な思想家・哲学者が何故紀元前まで遡って文献を参照するのかは、そのような背景にもとづくものだろう。
そして、時代は古くともその思想の奥行き・深さに。思わず、人間の進歩とはなんなのだろうか?
・・・と考えてしまうこともある。
21世紀になっても、未だに「善悪」で判断しているくらいだからね。
中世ヨーロッパの社会観ということで、本書では、キリスト教の影響下にあった時代の社会観、言葉は適切ではないが宗教観について、比喩的に挙げられたキーワード「蜜蜂・建築・人間・チェス」を切り口に、それぞれの比喩にこめられた教説を比較解説していくというもの。
そして、近代に近づくにつれ、純粋な宗教=世界観が崩れていく様相を追いかけていく。
このような、すでに終わった時代を振り返る事に何か意味はあるのか?
昔の自分は、多分手にさえしなかっただろう題名の本を(今)読むようになったのは何故だろう?
実は、そういう古い思想が、形を変えて今に影響している部分があるのではないだろうか?
重要な思想家・哲学者が何故紀元前まで遡って文献を参照するのかは、そのような背景にもとづくものだろう。
そして、時代は古くともその思想の奥行き・深さに。思わず、人間の進歩とはなんなのだろうか?
・・・と考えてしまうこともある。
21世紀になっても、未だに「善悪」で判断しているくらいだからね。