デカルトの人間像(伊藤勝彦著)
本書は1970年勁草書房刊行のもの。
以前読んだ「浮遊する意味」という書物の中で、デカルトに関する論文があり、その解釈が新鮮だったので、デカルトという人の著作について興味を持った(そういえば、フッサールの「デカルト的省察」も眺めたことがあった・・・残念ながら読んだとは言えないが)。
本書では、結論的にデカルトの「省察」には、論理的な矛盾や循環論法というところがあるということが分かった(基本的に、デカルトの「コギトスム」は、観念論の範疇だが、その場合、他者などの外部性をどう把握するのかという難問が存在する、しかし、デカルトはその問題を論理的に飛躍することで済ませてしまった)。
それゆえに、フッサールが、自身のの思想に対して、徹底的な考察が必要だったことが良く理解することができた。
本書はデカルトの思想の解説書だが、現代(思想)にも通じる問題点が、当時から存在していたことが分かった。
以前読んだ「浮遊する意味」という書物の中で、デカルトに関する論文があり、その解釈が新鮮だったので、デカルトという人の著作について興味を持った(そういえば、フッサールの「デカルト的省察」も眺めたことがあった・・・残念ながら読んだとは言えないが)。
本書では、結論的にデカルトの「省察」には、論理的な矛盾や循環論法というところがあるということが分かった(基本的に、デカルトの「コギトスム」は、観念論の範疇だが、その場合、他者などの外部性をどう把握するのかという難問が存在する、しかし、デカルトはその問題を論理的に飛躍することで済ませてしまった)。
それゆえに、フッサールが、自身のの思想に対して、徹底的な考察が必要だったことが良く理解することができた。
本書はデカルトの思想の解説書だが、現代(思想)にも通じる問題点が、当時から存在していたことが分かった。