理性の不安(坂部恵著)
本書は勁草書房刊行のもの(第1版は1976年)
副題に「カント哲学の生成と構造」とあり、カント哲学生成に関する思想の変遷を追いかける。
批判哲学として著名な著作の前に著された「視霊者の夢」「オプティミズム試論」や「人間学」という大学での講義内容などから、カントのその思想の転換期・・・そして、その時に発生した、自我の危機について指摘している。
私は「純粋理性批判」に、一度挑戦して途中で挫折したのことがあるので、カントに対してコンプレックスがあったのだが、本書を読んで、その偉大な思想家(哲学者)の苦悩を窺い知ることができた。
やはり、人間の思想にも変遷があるのだ、偉大なカントにしても例外ではないのだ。
それなら、凡人の私も、これで「朝令暮改」ができる・・・とは限らない。
副題に「カント哲学の生成と構造」とあり、カント哲学生成に関する思想の変遷を追いかける。
批判哲学として著名な著作の前に著された「視霊者の夢」「オプティミズム試論」や「人間学」という大学での講義内容などから、カントのその思想の転換期・・・そして、その時に発生した、自我の危機について指摘している。
私は「純粋理性批判」に、一度挑戦して途中で挫折したのことがあるので、カントに対してコンプレックスがあったのだが、本書を読んで、その偉大な思想家(哲学者)の苦悩を窺い知ることができた。
やはり、人間の思想にも変遷があるのだ、偉大なカントにしても例外ではないのだ。
それなら、凡人の私も、これで「朝令暮改」ができる・・・とは限らない。