パイドン(プラトン著)
本書は岩波文庫版で読む。
本書は、ソクラテスが死の直前に行った対話という設定になっている。
そこで交わされたのは、魂というものの不滅性だ、そして、正しく哲学する者は死を恐れてはいけないという趣旨のものだ。
実は本書は読むべきか悩んだ、現代の視点からすれば、相当に荒唐無稽な部分があるからだ、特に最後の宇宙論は飛ばしてしまいたくもなる。
そう、そうゆう偏見の眼を持ってしまえば、ソクラテス=プラトンの思想も茶番に終わってしまうだろう。
しかし、それでは本書など、プラトンの対話篇が何故に残っているのか?
そこには、やはり現在でも越えられない理解(理性)の壁があるからなのだと思う。
善や美の定義は難しい、いや現在では、完全に相対化されていると言っても良いのかもしれない。
しかし、そんな事とは関係なく「善い」とか「美しい」と思ってしまうことがあるのは事実だ。
そして、そのような基本的なことを、真剣に考えた(本書の様な)本があれば、一度読んでみるのも良いのかもしれない。
・・・でも、10年前にはこんなことは考えなかったな。
本書は、ソクラテスが死の直前に行った対話という設定になっている。
そこで交わされたのは、魂というものの不滅性だ、そして、正しく哲学する者は死を恐れてはいけないという趣旨のものだ。
実は本書は読むべきか悩んだ、現代の視点からすれば、相当に荒唐無稽な部分があるからだ、特に最後の宇宙論は飛ばしてしまいたくもなる。
そう、そうゆう偏見の眼を持ってしまえば、ソクラテス=プラトンの思想も茶番に終わってしまうだろう。
しかし、それでは本書など、プラトンの対話篇が何故に残っているのか?
そこには、やはり現在でも越えられない理解(理性)の壁があるからなのだと思う。
善や美の定義は難しい、いや現在では、完全に相対化されていると言っても良いのかもしれない。
しかし、そんな事とは関係なく「善い」とか「美しい」と思ってしまうことがあるのは事実だ。
そして、そのような基本的なことを、真剣に考えた(本書の様な)本があれば、一度読んでみるのも良いのかもしれない。
・・・でも、10年前にはこんなことは考えなかったな。