個人と社会(オルテガ著)
本書は白水社刊行「オルテガ著作集5」1969年初版のもの(私の読んだのは1978年の第4刷)。
池袋で古本の販売があったので、何気なく見ていると、オルテガ著作集がバラで売っていた。
まぁ、全部集める必要もなかったので、あるだけ買った。
線引きされているので、そこそこの値段で手に入れられたと思う。
それで、意外とこういうものは読むのが大変だ、時間を作って一気に読むが、なかなか、思ったようには行かない。
昨日が誕生日だったので、記念にその日のうちに読もうと思ったが、やはりずれ込んでしまった。
内容は、社会というものを形而上的に捉えると言うものだ。
社会と言うものは動的に作られている、まさに言語の様に。
そして、言語の様に、その根本は慣習的なものだ。
ということは、意外に社会というものの土台・根底が、虚ろなものだという話になる。
そもそも、社会は、ある種の抽象化だ、そこに、個物が入り込まされているので、窮屈だ。
という事になりそうだ。
その抽象的、仮想的な世界に適応できる人は良いのだが、なんとなく、個物の私としては居心地が悪い。
夏目漱石の、草枕の冒頭を思い出した「智に働けば角が立つ・・・・」
なんとぴったりなフレーズなことだろう。
池袋で古本の販売があったので、何気なく見ていると、オルテガ著作集がバラで売っていた。
まぁ、全部集める必要もなかったので、あるだけ買った。
線引きされているので、そこそこの値段で手に入れられたと思う。
それで、意外とこういうものは読むのが大変だ、時間を作って一気に読むが、なかなか、思ったようには行かない。
昨日が誕生日だったので、記念にその日のうちに読もうと思ったが、やはりずれ込んでしまった。
内容は、社会というものを形而上的に捉えると言うものだ。
社会と言うものは動的に作られている、まさに言語の様に。
そして、言語の様に、その根本は慣習的なものだ。
ということは、意外に社会というものの土台・根底が、虚ろなものだという話になる。
そもそも、社会は、ある種の抽象化だ、そこに、個物が入り込まされているので、窮屈だ。
という事になりそうだ。
その抽象的、仮想的な世界に適応できる人は良いのだが、なんとなく、個物の私としては居心地が悪い。
夏目漱石の、草枕の冒頭を思い出した「智に働けば角が立つ・・・・」
なんとぴったりなフレーズなことだろう。