地獄の思想(梅原猛著)
本書は1967年中央公論社刊行のもの、私は、1983年初版の中公文庫版で読む。
仏教の思想(哲学)は、明治以降、恣意的に忘れられてきたのだが、その根底にある「地獄」という事を、本書では思索していくのだ。
第一部では、釈迦から親鸞までの、いわゆる仏教者としての「地獄」を、第二部では、源氏物語から太宰治までの文学の中に読み取れる「地獄」を考察している。
「地獄」とは何か?
その存在は、伺う事ができないが、その原因は、この場所(世界)にあるのではないだろうか?
そして、それは、その人の精神性によるものだと思う。
それでは、精神論などを信じない人には、地獄はないのか?
・・・・ある。
「信じない」は「信じる」の、反対に位置するだとするならば、それは、精神性についての二項対立であろうから。
そうすると、もとより精神論の概念自体が無い人がいれば、その人に「地獄」は無い。
仏教の思想(哲学)は、明治以降、恣意的に忘れられてきたのだが、その根底にある「地獄」という事を、本書では思索していくのだ。
第一部では、釈迦から親鸞までの、いわゆる仏教者としての「地獄」を、第二部では、源氏物語から太宰治までの文学の中に読み取れる「地獄」を考察している。
「地獄」とは何か?
その存在は、伺う事ができないが、その原因は、この場所(世界)にあるのではないだろうか?
そして、それは、その人の精神性によるものだと思う。
それでは、精神論などを信じない人には、地獄はないのか?
・・・・ある。
「信じない」は「信じる」の、反対に位置するだとするならば、それは、精神性についての二項対立であろうから。
そうすると、もとより精神論の概念自体が無い人がいれば、その人に「地獄」は無い。