文明が衰亡するとき(高坂正尭著)
本書は1981年刊行の新潮選書版。
文明、国家の衰亡・滅亡についての考察。
出てくるのは、ローマ帝国、ヴェネツィア、アメリカの3国、そして、最後はそれが日本に投影されないかという考察。
最初の2国については、塩野七生氏の著作と重なる部分があり興味深く読んだ。
最後のアメリカの衰亡については、本書が著されたとき、ライジングサンと呼ばれた日本から見ると、衰えたと見えるのではと思う・・・その後も、たくさん事件を起こしつつも、まだ、地球の中心に居る。
さて、衰亡の原因とはなんであろうか、経済的な衰退、大衆化、税金の高騰、状況の変化、成功による保守化・・・等々。
著者は、衰亡について、それほど深刻な様相で書いたのではないと言っている。
歴史は回り、栄枯盛衰は、ある種の必然ならば、それを受け入れれば良いことなのだろう。
逆に、その兆候を見逃さずに、それをソフトランディングさせる知恵が必要なのだろう。
本書の書かれた、1980年から、たった30年で、中国やインドのポジションが全く様変わりしたのだから(ライジングサンも・・・)。
文明、国家の衰亡・滅亡についての考察。
出てくるのは、ローマ帝国、ヴェネツィア、アメリカの3国、そして、最後はそれが日本に投影されないかという考察。
最初の2国については、塩野七生氏の著作と重なる部分があり興味深く読んだ。
最後のアメリカの衰亡については、本書が著されたとき、ライジングサンと呼ばれた日本から見ると、衰えたと見えるのではと思う・・・その後も、たくさん事件を起こしつつも、まだ、地球の中心に居る。
さて、衰亡の原因とはなんであろうか、経済的な衰退、大衆化、税金の高騰、状況の変化、成功による保守化・・・等々。
著者は、衰亡について、それほど深刻な様相で書いたのではないと言っている。
歴史は回り、栄枯盛衰は、ある種の必然ならば、それを受け入れれば良いことなのだろう。
逆に、その兆候を見逃さずに、それをソフトランディングさせる知恵が必要なのだろう。
本書の書かれた、1980年から、たった30年で、中国やインドのポジションが全く様変わりしたのだから(ライジングサンも・・・)。