110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

アリストテレスがGMを経営したら(トム・モリス著)

 本書は1998年ダイヤモンド社刊行のもの。

 まぁ、こんな本もあったんですね、という類の本。
 30歳代までは、ビジネス書をよく読んでいたので、たまたま、その時の本を整理したときに、題名が面白そうだったので取っておいたもの、何気なく、突然読んでみた。
 内容は、そう、表題に興味を持った方には、幻滅されることは間違いないと思う。

 すなわち、企業経営にも、テクニックとしての経営学以外に、いわゆる人間学としての哲学が必要だ・・・と説くもの。
 そして、哲学の代表的な「名前」としてアリストテレスが出てくると言うもの。

 まぁ、ビジネス書には、たまに「受け」を狙ってしまうものが出ますが、本書の場合は、こういう題名ではなく、真面目に、それらしい企業哲学的なものであって欲しかったです。
 (内容はそれなりにまともなのです)
 
 もし、本当に、アリストテレスの哲学をもとに、GMの経営シミュレーションしてたら、今、話題になっていたでしょうにね。
 誰か、出さないかな・・・朱子学を元にトヨタを経営したら・・・とか。