死にゆく妻との旅路(清水久典著)
本書は新潮文庫版で読む。
ちょうど、昨日ヴォルテールの「哲学書簡」を読み終えたので、それについてコメントしようと思ったが、たまたま、手に入れた本書の方がインパクトが大きかった。
哲学では、人間の存在や生死を問題にするこおがある、しかし、実際に「死」に立ち向かうときに、例えば、論理性だとか理性というものが必要なのか・・・
本書は、死に直面している人を、外から見つめている著者の、心理描写なのだ。
彼の妻が死に赴く、そして、その最後の瞬間を夫と過ごそうとする、その時の、妻の精神力は、凄まじいものがあるように思う。
それに対して、著者は明らかにひるんでいるし、気持ちが逃げているように思う。。
この圧力はなんなのだろうか?
本書の中には、著者の独白が多いのだが、その中で(少し)交えられる、妻の言葉に、耳を傾けて、思いを巡らせば、(残念ながら)「哲学書簡」より、有意義な時間を過ごせそうだ。
ちょうど、昨日ヴォルテールの「哲学書簡」を読み終えたので、それについてコメントしようと思ったが、たまたま、手に入れた本書の方がインパクトが大きかった。
哲学では、人間の存在や生死を問題にするこおがある、しかし、実際に「死」に立ち向かうときに、例えば、論理性だとか理性というものが必要なのか・・・
本書は、死に直面している人を、外から見つめている著者の、心理描写なのだ。
彼の妻が死に赴く、そして、その最後の瞬間を夫と過ごそうとする、その時の、妻の精神力は、凄まじいものがあるように思う。
それに対して、著者は明らかにひるんでいるし、気持ちが逃げているように思う。。
この圧力はなんなのだろうか?
本書の中には、著者の独白が多いのだが、その中で(少し)交えられる、妻の言葉に、耳を傾けて、思いを巡らせば、(残念ながら)「哲学書簡」より、有意義な時間を過ごせそうだ。