110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

異端の数ゼロ(チャールズ・サイフェ著)

 本書は2003年早川書房刊行のもの、私は、<数理を楽しむ>シリーズというハヤカワ文庫(ノンフィクション)版を読む。

 ゼロは特殊な数なのだけれど、数直線のど真ん中にある。
 なんでこんなに異なるものが、そんなところにあるのだ。
 今は無いが、浜松市の中に可美村としてあるようなものだ。

 そして、複素平面上の原点に、半透明の球体を置き、その接するところを南極点、そして、対する北極点に光源を置き、この半透明の球体の表面の点を複素平面上に投影する「リーマン球」という考え方に、いまごろ驚いた。
 なるほど、無限と0(ゼロ)をこのような形で吸収してしまうことができるのだなぁ。
 そんなことをおもってしまうのであった。