110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

郷愁の詩人与謝蕪村(萩原朔太郎著)

 本書は岩波文庫版で読む。

 与謝蕪村について萩原朔太郎が書く、これは面白い組み合わせだ。
そして、若いときの朔太郎は芭蕉が嫌いで、(芭蕉贔屓の)龍之介をやっつけるのだが、年を経ると、今度は芭蕉も好きになるのだ。
 
 なんとも自分勝手な話だが、それが、著者の真剣さなのだろうと思う。

 このように、借りてきた気遣いなどではなく、自分をぶつけるということは、今は難しいのだろうかな?難しいのだろうな・・・?

 そして、与謝蕪村の非凡を知ることが出来た。

 私にもすぐ情景が浮かんだのは「木枯や何に世渡る家五軒」であつた。