110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

死ぬ瞬間(E・キューブラー・ロス著)

 本書は読売新聞社版で読む。

 いうまでもなくベストセラーである。
 現在は鈴木晶翻訳のものが中公文庫版で読めるようだが、私は、川口正吉氏の訳を読んだことになる。

 必ず、死には直面するのだが、それを意識する時があり、その時点で生きるることの意味が異なってくるのだろう。
 いわゆる、傍観者から当事者になるわけだ。
 しかし、五体満足に体が動くときは、この当事者の感覚になることは出来ない。

 本書を読んで、死に直面した人々が、思いのほか宗教的な言動をしているように思えたのだが、著者は、逆に宗教による癒しは少ないと判断している。
 すなわち、もっと直接的なものが要求されるのだろう。
 
 さて、私はその時に ・・・・多分、ジタバタするのだろうと思う。