巷談 本牧亭(安藤鶴夫著)
本書は1963年桃源社刊行のもの、私は、ちくま文庫版で読む。
著者については、山本夏彦つながりで知っていた、一度読んでみたいものだと思っていた。
そして、本書を古本屋で見つけたときは狂喜して、思わず(本書を)握り締めていた。
いまどき、安藤鶴夫で狂喜する人も珍しかろうが・・・・?
本書は、まず、文体が良い。
今は、そう簡単に聞けない、下町、いや東京弁の世界なのだろう。
その言葉の端々に、(人)情が見える。
昭和30年には、まだ細々と残っていたかもしれないものが伺えるのだ。
そして、桃川燕雄と川崎福松の不思議な関係が、素敵な感動を生むのだ。
本書は、あくまで作り物だが、こんな世界があるのだろうか・・・いや、あって欲しいと思うのだ。
著者については、山本夏彦つながりで知っていた、一度読んでみたいものだと思っていた。
そして、本書を古本屋で見つけたときは狂喜して、思わず(本書を)握り締めていた。
いまどき、安藤鶴夫で狂喜する人も珍しかろうが・・・・?
本書は、まず、文体が良い。
今は、そう簡単に聞けない、下町、いや東京弁の世界なのだろう。
その言葉の端々に、(人)情が見える。
昭和30年には、まだ細々と残っていたかもしれないものが伺えるのだ。
そして、桃川燕雄と川崎福松の不思議な関係が、素敵な感動を生むのだ。
本書は、あくまで作り物だが、こんな世界があるのだろうか・・・いや、あって欲しいと思うのだ。