文学評論(夏目漱石著)
本書は明治42年春陽堂より刊行のもの、私は、講談社学術文庫版で読む。
本書は明治38年から40年に掛けて東京帝国大学英文科で行われた講義をもとに作成されたもの。
作家としての漱石ではなく、学者としての漱石を伺うことが出来る。
本作では、18世紀の英文学者の中から、アディソン、スウィフト、ポープ、デフォーを取り上げて、著者の視点より分析をしていく。
内容は、とても判りやすく解説された上に、著者の視点(作家としての)を見出すことが出来る・・・そう、とても素敵な本であるのだ。
本書を読んで、スウィフトに興味を持った、彼の方が立派な人生なのだが、なにやら諷刺がきついところにが、私と似ているように思うのだ。
そんなわけで、今まで寝せておいた「ガリバー旅行記」を、すぐにでも読んでみたくなったのだ。
(YAHOOにも大変興味がありますしね)
さて、本書で触れている18世紀(そして、それ以降)の、イギリスの閉塞感(観)は、現在の日本の閉塞感(息苦しさ)の参考になるのではないか・・・そのようなことを思ってしまうのだ。
それは、(著者にはうかがい知れないことながらも)これから繁栄していく「(明治の)日本」という場所から、成熟した国「英国」を見たことによるものではないかと思うのだ。
そんなことを思いながら本書を読んでいた。
本書は明治38年から40年に掛けて東京帝国大学英文科で行われた講義をもとに作成されたもの。
作家としての漱石ではなく、学者としての漱石を伺うことが出来る。
本作では、18世紀の英文学者の中から、アディソン、スウィフト、ポープ、デフォーを取り上げて、著者の視点より分析をしていく。
内容は、とても判りやすく解説された上に、著者の視点(作家としての)を見出すことが出来る・・・そう、とても素敵な本であるのだ。
本書を読んで、スウィフトに興味を持った、彼の方が立派な人生なのだが、なにやら諷刺がきついところにが、私と似ているように思うのだ。
そんなわけで、今まで寝せておいた「ガリバー旅行記」を、すぐにでも読んでみたくなったのだ。
(YAHOOにも大変興味がありますしね)
さて、本書で触れている18世紀(そして、それ以降)の、イギリスの閉塞感(観)は、現在の日本の閉塞感(息苦しさ)の参考になるのではないか・・・そのようなことを思ってしまうのだ。
それは、(著者にはうかがい知れないことながらも)これから繁栄していく「(明治の)日本」という場所から、成熟した国「英国」を見たことによるものではないかと思うのだ。
そんなことを思いながら本書を読んでいた。