宗教とその真理(柳宗悦著)
本書は春秋社の「柳宗悦宗教撰集」に収められたもので、本書は昭和35年に初版が刊行されたもの。
本作品は、全部で5冊からなり、そのうちの第2巻を除く4冊を安価に手に入れることが出来た(ただし、書き込みなどは激しいものもあるが、読めれば良いのだ)。
そして、本書が第1巻で、その他の手持ちのものは「南無阿弥陀仏(3)」「神について(4)」「宗教随想(5)」となっている。
この中で一番印象に残ったのは「南無阿弥陀仏」であり、現在は余り聞かれなくなった「時宗=一遍上人」の物語であり、いわゆる他力にすがる、念仏宗の完成した姿を浮き彫りにしてくれる佳作である。
さて、本書(本シリーズ)は、万人向けのものではないだろう。
しかし、宗教(哲学)に対して、真剣に取り組んだ著者の「思索」は、大変参考になった。
過去の瓦礫に埋もれた(あくまで私的でささやかなものだが)「宝」を、見い出した気分なのだ。
本作品は、全部で5冊からなり、そのうちの第2巻を除く4冊を安価に手に入れることが出来た(ただし、書き込みなどは激しいものもあるが、読めれば良いのだ)。
そして、本書が第1巻で、その他の手持ちのものは「南無阿弥陀仏(3)」「神について(4)」「宗教随想(5)」となっている。
この中で一番印象に残ったのは「南無阿弥陀仏」であり、現在は余り聞かれなくなった「時宗=一遍上人」の物語であり、いわゆる他力にすがる、念仏宗の完成した姿を浮き彫りにしてくれる佳作である。
さて、本書(本シリーズ)は、万人向けのものではないだろう。
しかし、宗教(哲学)に対して、真剣に取り組んだ著者の「思索」は、大変参考になった。
過去の瓦礫に埋もれた(あくまで私的でささやかなものだが)「宝」を、見い出した気分なのだ。