本書はフォイルというところから2008年に刊行されたもの。
限界集落とは「過疎化などにより、65歳以上の高齢者が集落人口の50%を超え、独居老人世帯が増加し、社会的共同生活の維持が困難な状況にある集落を指す。」とある。
しかし、本書は文章の方ではこの「
限界集落」の問題点を提起しつつも、その写真の方では、とても美しい光景を映し出しているのだ。
それは、滅び行くものの美なのだろうか?
私は、その写真・映像に魅せられて、本書を手にしたのだ。
私は、「
限界集落」と「写真」を、天秤に掛けて、そこに美を見つけてしまった。
その性格の二面性(正邪)について不思議な感慨を持ったのだ。