虫類図譜(辻まこと著・画)
本書は1964年芳賀書店刊行のもの、私は増補されたちくま文庫版で読む(見る?」)。
辻まことという人は、山本夏彦の無想庵物語の索引に「辻まこと(本名一、辻潤と伊藤野枝の長男、イヴォンヌの最初の夫)」とある、ちなみに、山本夏彦の友(?)であったと思う。
(辻潤、伊藤野枝を知るものは、この短い内容に興味をもたれるだろう)
著者と山本夏彦には共通するところがあると思う、それは、少年時代に人間(性)や世間というものを見抜いてしまったのではないかということだ。
山本がそれを文章で著すならば、辻はそれを画で表す。
そこには、なんともいえない情景が浮かび上がるのだ。
以前は、辻まことのこと知らなかったので興味は無かったのだが、今は、少し興味がある。
だから、本書を見たときは(少し)うれしかったのだ。
さて、本書では、世間の様々な事柄(例えば「愛」とか)を虫に見立てて表現する、そして、そこに短い著者のコメントが入るというもの。
辻まことは上記のような眼を持っている人なので一筋縄ではいかない。
読む(見る)時間は掛からないが、味わうのには、時間が掛かりそうな本だ。
辻まことという人は、山本夏彦の無想庵物語の索引に「辻まこと(本名一、辻潤と伊藤野枝の長男、イヴォンヌの最初の夫)」とある、ちなみに、山本夏彦の友(?)であったと思う。
(辻潤、伊藤野枝を知るものは、この短い内容に興味をもたれるだろう)
著者と山本夏彦には共通するところがあると思う、それは、少年時代に人間(性)や世間というものを見抜いてしまったのではないかということだ。
山本がそれを文章で著すならば、辻はそれを画で表す。
そこには、なんともいえない情景が浮かび上がるのだ。
以前は、辻まことのこと知らなかったので興味は無かったのだが、今は、少し興味がある。
だから、本書を見たときは(少し)うれしかったのだ。
さて、本書では、世間の様々な事柄(例えば「愛」とか)を虫に見立てて表現する、そして、そこに短い著者のコメントが入るというもの。
辻まことは上記のような眼を持っている人なので一筋縄ではいかない。
読む(見る)時間は掛からないが、味わうのには、時間が掛かりそうな本だ。