110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

有罪者(G・バタイユ著)

 本書は1971年現代思潮社刊行のもの。

 無神学大全というシリーズの中の一冊である。
 この著者は、なかなか理解しがたいところがあるのだが、何故か読んでしまう。
 多分、言いがたい魅力があるのだろう。

 本書も、当初、なかなか取り付きにくいな・・・という感覚で読んでいたのだが、なんとなく、余り考えずに読むと、少し、入ってくるようになった。

 そう、意味を捉えようとしたり、努力することなくそのまま読めばよいのだ。
 そういう小賢しい事(理性)を著者は指摘・批判しているように思うのだ。

 ちなみに、有罪者とは何なのだろうか?