家出のすすめ(寺山修司著)
本書は角川文庫版で読む。
この著者のものはとても好きなのだが、現在の社会状況とは少し違和感があると思う。
そして、寺山修司⇔マルキ・ド・サドという構図も覗える。
いや、サド⇔カントということが書いてあった著作もあったことを思い出す。
どういうことかというと、空即是色、色即是空で、すなわち、善悪は表裏一体で成り立っているのだということ。
本作収録の「悪徳のすすめ」では、悪を強調しているように見えて、その根源的な善悪の相補性について指摘しているように思うのだ。
それは、世の中の建前が、善なるものに傾いていること、すなわち、仮面(猫)かぶっていることを、面前にさらけ出すことなのだろう。
そして、人間の中の悪の部分を抑制することが、即ち、理性的なことなのであるかどうかは、残念ながら定かではない。
この著者のものはとても好きなのだが、現在の社会状況とは少し違和感があると思う。
そして、寺山修司⇔マルキ・ド・サドという構図も覗える。
いや、サド⇔カントということが書いてあった著作もあったことを思い出す。
どういうことかというと、空即是色、色即是空で、すなわち、善悪は表裏一体で成り立っているのだということ。
本作収録の「悪徳のすすめ」では、悪を強調しているように見えて、その根源的な善悪の相補性について指摘しているように思うのだ。
それは、世の中の建前が、善なるものに傾いていること、すなわち、仮面(猫)かぶっていることを、面前にさらけ出すことなのだろう。
そして、人間の中の悪の部分を抑制することが、即ち、理性的なことなのであるかどうかは、残念ながら定かではない。