銀の匙(中勘助著)
本書は岩波文庫版で読む。
本作は、あちこちの古本屋で見かけることが多く、何故だろうかと訝っていた。
それが、先日「中勘助随筆集(岩波文庫)」を読んでみて、その独特な文体に感動し興味を持った。
だから、本編は名作なのだと確信して読むことが出来た。
読んだ方には解説の必要もないだろうし、短い作品なので読んでみることをお勧めする、本作では、著者の兄という人が出てくるが、その兄のような考え方の人には、つまらない作品と思えるであろう。
そうそう「銀の匙」は、著者の自叙伝風の作品である。
この著者の作品を少し読んでみて、いわゆる四苦「生老病死」のうち、特に「老病死」について、実に良い描き方をする人だなと思った。
それらは、人生航路のうちでは、どちらかというと日陰にあたるので、余り触れたくない部分だ、また、現に生きている人が、そういう状況の人たち(老病死)を描くと、とても嘘くさくなるのだが、何故かこの著者は、上手く描くのだ。
その要因は、上手く説明できない。
多分、自然な考え(知恵)を持っている人なのだろう・・・・小賢しい知識は持たずに。
本作は、あちこちの古本屋で見かけることが多く、何故だろうかと訝っていた。
それが、先日「中勘助随筆集(岩波文庫)」を読んでみて、その独特な文体に感動し興味を持った。
だから、本編は名作なのだと確信して読むことが出来た。
読んだ方には解説の必要もないだろうし、短い作品なので読んでみることをお勧めする、本作では、著者の兄という人が出てくるが、その兄のような考え方の人には、つまらない作品と思えるであろう。
そうそう「銀の匙」は、著者の自叙伝風の作品である。
この著者の作品を少し読んでみて、いわゆる四苦「生老病死」のうち、特に「老病死」について、実に良い描き方をする人だなと思った。
それらは、人生航路のうちでは、どちらかというと日陰にあたるので、余り触れたくない部分だ、また、現に生きている人が、そういう状況の人たち(老病死)を描くと、とても嘘くさくなるのだが、何故かこの著者は、上手く描くのだ。
その要因は、上手く説明できない。
多分、自然な考え(知恵)を持っている人なのだろう・・・・小賢しい知識は持たずに。