110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

新版 醜い日本人(大田昌秀著)

 本書は岩波現代文庫版で読む。

 「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」を読んでみて、沖縄の問題を意識することが出来た。
 それでは、沖縄の人はどう考えているのだろうか?
 そういう書籍のうち一つが本書であろう。

 若泉敬も、一度、自殺を考え、それが未遂に終わったときに、本著者に遺書を送っている。
 (若泉氏はその後再び自殺図り死亡したとされている)

 沖縄の本当の問題は何なのであろうか?

 若泉氏は、施政権をアメリカから日本に取り戻すことで、その問題を優位に進めようと図った様だが、その希望は果たすことが出来なかったと思う。
 それでは、若泉氏の行動は単なる勇み足であったのか?

 再び、問いかけると、沖縄の本当の問題とはなんであろう?

 それは、沖縄や沖縄の人々を「鏡」として、自分を映したときに現れる「その姿」なのだろう。
 本書では「醜い」とされているのだが・・・・。