ガリヴァー旅行記(スウィフト著)
本書は岩波文庫版で読む。
童話で読んだり、聞いたりしたことがあるので、知ったつもりになっているのが本書であり、実際のもの(翻訳版でも)を読むと、とても驚ろかされることになる。
一言で言うと(冷酷に)人間の醜さを批判するというものだ。
だから、知らないで「ヤフー」だとか「ガリヴァー」という言葉を使えば、そこには(人間性の)否定性がこびりついているのだということがわかるようになるのだ(だから、Y!のネーミングはそういうことを踏まえてなされているはず)。
本書の翻訳者、平井正穂氏は、スウィフトの暗い面をできる限り肯定的に読むように「解説」で訴えているのだが、やはり、人間というもの自体に言い知れぬ醜さを背負わされているように感じるところがある。
それは、フウイヌム国における理性や倫理観についてでもあるが、ラグナグでのストラルドブラグ(不死人間)での考察によるところも大きいのだ。
絵本のガリヴァー旅行記は手軽に読めるが、大人向けのガリヴァー旅行記を読むのは大変だ、しかし、名作といわれるだけの内容は持っている(夏目漱石もとりあげてますよね)。
童話で読んだり、聞いたりしたことがあるので、知ったつもりになっているのが本書であり、実際のもの(翻訳版でも)を読むと、とても驚ろかされることになる。
一言で言うと(冷酷に)人間の醜さを批判するというものだ。
だから、知らないで「ヤフー」だとか「ガリヴァー」という言葉を使えば、そこには(人間性の)否定性がこびりついているのだということがわかるようになるのだ(だから、Y!のネーミングはそういうことを踏まえてなされているはず)。
本書の翻訳者、平井正穂氏は、スウィフトの暗い面をできる限り肯定的に読むように「解説」で訴えているのだが、やはり、人間というもの自体に言い知れぬ醜さを背負わされているように感じるところがある。
それは、フウイヌム国における理性や倫理観についてでもあるが、ラグナグでのストラルドブラグ(不死人間)での考察によるところも大きいのだ。
絵本のガリヴァー旅行記は手軽に読めるが、大人向けのガリヴァー旅行記を読むのは大変だ、しかし、名作といわれるだけの内容は持っている(夏目漱石もとりあげてますよね)。