110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

至福の時

 昨日、秩父から自宅へと恒例の歩きをしていると、丁度飯能でBOOKOFFがあるのに気づいた。
 この黄色(最近はオレンジもある)の看板を見ると、本を漁るという条件反射が形成されつつある。
 ということで入ると「本日文庫本200円」とある。

 早速、ちくま学芸文庫の棚へ行き、3冊つかむ。
 その後、岩波現代文庫のところへ行き、1冊つかむ。
 4冊だと、縁起が悪いので、講談社学術文庫のところへ行き、1冊つかむ。
 しめて、一千円也であった。

 至福の時であった。

※不明な方へ、「ちくま学術文庫」や「岩波現代文庫」は、なかなか古本でも値段が下がらないし、そもそも、新本時の価格付け(定価)が高く、内容も過去の古典など重要な作品が多いのですよ。
 (講談社学術文庫も大概その傾向なのですが、発刊が早かったので、創刊初期のものが値崩れしています)
 それでも、200円になるということは、出版不況、特に活字系の不人気が末端でも進行している事例でしょうね。
 1ヶ月に一冊も本を読まない人が半数程居るそうですが、その状況がこの先どう影響するかは、ひとつの楽しみでもあります。