社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」(マックス.ヴェーバー著)
本書は岩波文庫版で読む。
「アルヒーフ」という論文誌に掲載された論文であり、本誌の編集者である著者による編集指針ともとれる文章である、しかしながら、表題の如く社会科学というものの特徴をよく捉えており、いたずらに理想主義に陥らない立場を貫くというその決意(熱意)が伝わってくる一編であると思う。
そして、本書は岩波文庫らしい編集で、本編は全体の半分であり残りの半分が折原浩氏(補訳者とある)による詳細な解説なのだ。
だから本書は、一読で二読するようなものだともいえるし、その後半の解説を読むことにより、読者に期待される、本書の読解レベルを示されているようにも思うのだ。
内容は、社会科学を自然科学の抽象的な因果論(数学が典型的か)だけでは解釈してはならないとして、その取り組み方の方向性を示すというものであり、社会科学に一般的・普遍的な解は無いとした上で、相対主義に陥ることなくどのように研究するか・・・について書かれている。
社会学系の研究者といわれる人は、この限界性を理解している人が多いのだと思うが、逆に、一般的な人々(大衆か)は、そこには理想的な解決策が得られる可能性があるのではないかという、無知による思い込みをする場合があるだろう。
本来は、研究者(学者)がそういう誤謬を招かないように手を打つべきだとも思うのだが、これを逆利用(営利目的とか)してしまう人もいるかもしれない。
そういう目くらましに惑わされないように、いわゆる大衆もその批判的な目を養っておかなくてはならないのではないのか?
そんな事を思いながら読んでいた。
「アルヒーフ」という論文誌に掲載された論文であり、本誌の編集者である著者による編集指針ともとれる文章である、しかしながら、表題の如く社会科学というものの特徴をよく捉えており、いたずらに理想主義に陥らない立場を貫くというその決意(熱意)が伝わってくる一編であると思う。
そして、本書は岩波文庫らしい編集で、本編は全体の半分であり残りの半分が折原浩氏(補訳者とある)による詳細な解説なのだ。
だから本書は、一読で二読するようなものだともいえるし、その後半の解説を読むことにより、読者に期待される、本書の読解レベルを示されているようにも思うのだ。
内容は、社会科学を自然科学の抽象的な因果論(数学が典型的か)だけでは解釈してはならないとして、その取り組み方の方向性を示すというものであり、社会科学に一般的・普遍的な解は無いとした上で、相対主義に陥ることなくどのように研究するか・・・について書かれている。
社会学系の研究者といわれる人は、この限界性を理解している人が多いのだと思うが、逆に、一般的な人々(大衆か)は、そこには理想的な解決策が得られる可能性があるのではないかという、無知による思い込みをする場合があるだろう。
本来は、研究者(学者)がそういう誤謬を招かないように手を打つべきだとも思うのだが、これを逆利用(営利目的とか)してしまう人もいるかもしれない。
そういう目くらましに惑わされないように、いわゆる大衆もその批判的な目を養っておかなくてはならないのではないのか?
そんな事を思いながら読んでいた。