110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

奔放な読書(ダニエル・ペナック著)

 本書は、藤原書店1993年刊行のもの、とある古本屋で見つけたとき「藤原書店って思想系の著作を良く出しているよなぁ・・・・」というイメージだけで購入。

 本書は、「本嫌いのための新読書術」という副題が示すように、どうすれば本を読む子供(そして大人)を育てることができるかという課題解決のための一冊でフランスではベストセラーを記録したものだそうだ、が、わが国ではベストセラーにならなかったらしく、出版業界は大変だ、それよりも、日本語自体も大変だ・・・「いやいや、本など読まなくとも別のものを読んでいるから大丈夫ですよ」という方もいるかもしれないが、それは、楽観的すぎるかもしれない。

 まぁ、現状は受け入れるとして、本を快適に読むために、「読書の権利(暫定)十か条」を転載しておこう、なかなか「1か条め」が衝撃的であり、これで本書を読もうと思った。
 いわく「読まないことを進める本を読むとはいかに」

 1か条 読まない
 2か条 飛ばし読みする
 3か条 最後まで読まない
 4か条 読み返す
 5か条 手当たり次第に何でも読む
 6か条 ボヴァリズム(小説に書いてあることに染まりやすい病気)
 7か条 どこで読んでも良い
 8か条 あちこち拾い読みする
 9か条 声を出して読む
 10か条 黙っている