兄小林秀雄との対話(高見沢潤子著)
本書は講談社現代新書版で読む。
小林秀雄という評論家についての印象は、どうしても堅苦しいのだが、実の妹の著した本書を読むことで、その印象を払拭することができる、そして、難解なのは承知の上でだが、また小林秀雄の著作に挑戦してみようという気にさせる本だ。
本書の中で、小林秀雄氏が読書について語ったことのうちに、その作者を知るために「全集を読むことを薦める」というの言葉には、頭が下がる思いがした、そして、資料の読み込みが終わらないうちは著作に取り掛からないという姿勢、そのために、一ヶ月で、20枚しか書けないという・・・徹底した作品への取り組みは、とても、常人にはまねのできないものがある。
本書では、そんな厳しい側面をうかがわせるところもあるが、全体の印象としては、小林氏の思想を窺う上で、また、副題にあるように「人生というもの」について考える一つのたたき台としても興味深い内容である。
また、著者と小林氏の対話形式にしたので、とてもスムーズに読むことができる。
本書は、奥の深い内容なのだが、その反面、とても、和やかな、気のおけない読書をすることができるのだ。
小林秀雄という評論家についての印象は、どうしても堅苦しいのだが、実の妹の著した本書を読むことで、その印象を払拭することができる、そして、難解なのは承知の上でだが、また小林秀雄の著作に挑戦してみようという気にさせる本だ。
本書の中で、小林秀雄氏が読書について語ったことのうちに、その作者を知るために「全集を読むことを薦める」というの言葉には、頭が下がる思いがした、そして、資料の読み込みが終わらないうちは著作に取り掛からないという姿勢、そのために、一ヶ月で、20枚しか書けないという・・・徹底した作品への取り組みは、とても、常人にはまねのできないものがある。
本書では、そんな厳しい側面をうかがわせるところもあるが、全体の印象としては、小林氏の思想を窺う上で、また、副題にあるように「人生というもの」について考える一つのたたき台としても興味深い内容である。
また、著者と小林氏の対話形式にしたので、とてもスムーズに読むことができる。
本書は、奥の深い内容なのだが、その反面、とても、和やかな、気のおけない読書をすることができるのだ。