110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2011-05-18から1日間の記事一覧

人間の建設(小林秀雄・岡潔著)

本書は新潮文庫版で読む、小林、岡両者の対談である。 しかし、この題名は、堅固な印象を受ける。 本書を読んだ人は、ある種の偏見を感じるかもしれない、そして、回顧主義を感じるかもしれない。 しかし、私が本書を読んで感じるのは、現在の日本人という種…

兄小林秀雄との対話(高見沢潤子著)

本書は講談社現代新書版で読む。 小林秀雄という評論家についての印象は、どうしても堅苦しいのだが、実の妹の著した本書を読むことで、その印象を払拭することができる、そして、難解なのは承知の上でだが、また小林秀雄の著作に挑戦してみようという気にさ…

断章九、十

この断章は、他のブログでも引用されていた、なかなか趣のあるものだ。 「人を有益にたしなめ、その人にまちがっていることを示してやるには」・・・「彼がその物事をどの方面から眺めているかに注意しなければならない」 なぜなら、「それは通常、その方面から…