人道的介入(最上俊樹著)
本書は岩波新書2001年初版のもの。
ユーゴ、ソマリア、ルワンダなど、人道的な事由を元にした軍事介入について考察するもの。
読み始めた当初は「(絶対的)正義」というものが確定できない以上は、余りにも難しい問題、解決法の提示できない問題に取り組んでしまった本だと思った。
しかしながら、それこそが(身も蓋もない)現実であると思い直した。
だから、本書は、解決できない問題のための一つのアイデアを得るための本として読むようになった。
これは、下手に哲学書を読んだことの弊害であろう。
とにかく、現実の世界の問題は難しい。
人間は社会をつくり、その中に法を制定して秩序を維持している、しかし、その法も、各国により異なり、その運用方法も異なるのだ。
人間が万能で無いがために、法も万能ではない、その中で、人が人を法を通して裁くということは、危ういことであることは事実だ。
しかしながら、その危うさの上で人間は生活を維持していくしかないないのだ。
だから、こんな難しい問題が新書版で刊行されたことへの驚きがあるのだ。
ユーゴ、ソマリア、ルワンダなど、人道的な事由を元にした軍事介入について考察するもの。
読み始めた当初は「(絶対的)正義」というものが確定できない以上は、余りにも難しい問題、解決法の提示できない問題に取り組んでしまった本だと思った。
しかしながら、それこそが(身も蓋もない)現実であると思い直した。
だから、本書は、解決できない問題のための一つのアイデアを得るための本として読むようになった。
これは、下手に哲学書を読んだことの弊害であろう。
とにかく、現実の世界の問題は難しい。
人間は社会をつくり、その中に法を制定して秩序を維持している、しかし、その法も、各国により異なり、その運用方法も異なるのだ。
人間が万能で無いがために、法も万能ではない、その中で、人が人を法を通して裁くということは、危ういことであることは事実だ。
しかしながら、その危うさの上で人間は生活を維持していくしかないないのだ。
だから、こんな難しい問題が新書版で刊行されたことへの驚きがあるのだ。