110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

断章70、71

 断章70は「自然は・・・ない。」と始まるのだが、これは私には不明だ。
 そして、そこに続くのが「自然はわれわれをちょうど真ん中においたので、われわれが秤の一方を変えると、他方も変えることになる」とあり、「われわれの頭の中には、その一方にさわると、その反対のほうにもさわるように仕組まれた発条(ばね)があるのではないかと思わされる」となる。
 人間は自然により、あるバランスの上に、置かれているということか?

 しかし、当初「自然は・・・真ん中においた」が「・・・仕組まれた発条があるのではないか・・・」といささかトーンダウンしているところが、気になるところ。

 断章71
 「あまり多くの、またはあまり少なくの酒。
  彼に酒をやらないでみたまえ、彼は真理を見いだせなくなる。
  あまり多くても同様。」(全文)

 全体の流れとして考えると、多くても少なくても真理を見いだすには不適であるということ、さて、そうすると「酒」とは何を意味するのか?
 意外に、そのまま「酒」で良いかもしれないと40%くらい思っている。