110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

総合化MRPシステム(中根甚一郎編著)

 本書は、昭和59年日刊工業新聞社刊行のもの。

 本書は仕事に関係ありで、生産管理システムの導入などをやっているからその手合いというわけ。
 だから、仕事が少ないんだって・・・・まぁ、私は昭和の人間ですから。

 今更、昭和59年の著作などという先入観もあるのだが、読んでみると、意外と現在も使えそうなところが多い、特に、最先端ではないところ、そう、大企業ではなく中小企業向けには良い素材となる。

 結論を一言で言うと「MRPという服を着るのならば、体もMRPに合わせましょう」・・・おいおい。
 しかし、これは経験的にすごく納得できるのですよね。
 
 ちなみに、MRPは「マープ」ではありません「エムアールピー」ですからね。

 もとより、相当抽象化・理想化されているコンピュータシステムというものと、相当リアルな工場の現場というものは、なかなか相性が悪い。
 本書は、MRPというシステム側から著されているものだから、システムにあわせましょうということ。

 しかし、これがなかなかできない。
 できない理由はたくさんあるけれども、やはり、水と油を上手く混ぜ合わせるために、歩み寄ることが肝心ではないかと思います。

 先月まで、生産管理の指導に行っていましたが、その現場では、ついにMRP使いませんでした。
 それで、今月は、のんびりしているわけですけれども。
 MRPを使えなかったこと、その功罪は、なかなか(自己)評価するのが難しいところでもあります。

 ちなみに、この本は再読したもの、今回は、本書の内容が身に沁みました、これも100円の智恵なり。