ユダヤ人(J・P.サルトル著)
本書は岩波新書版で読む。
ユダヤ人というだけで差別を受ける、その最も悲惨な例がアウシュビッツである。
本書は、そこに潜む問題を考察しているもの、実存主義、社会主義という思想傾向が見えるので、敬遠される人もいるだろうが、その前提としての人間の問題をとりあげているのだから、一読しても良いように思う。
このユダヤ人の問題は、これだけに終わらない、日本にも何か関係がありそうだ。
それは、非差別民族(部落)の問題、在日の問題、アイヌの問題など、そして、被差別者(国)としては中国の排日の問題が思い浮かぶ。
本書で、それら人種の差別や偏見は理性的に解決される問題ではないとされている、すなわち、そこには根深い要因がある。
残念ながらきれいごとでは片づかないのだ。
私たちは、そういう偏見を持っているし、持たれてもいる、というところから問題の解決の第一歩がはじまるのだと思う。
ユダヤ人というだけで差別を受ける、その最も悲惨な例がアウシュビッツである。
本書は、そこに潜む問題を考察しているもの、実存主義、社会主義という思想傾向が見えるので、敬遠される人もいるだろうが、その前提としての人間の問題をとりあげているのだから、一読しても良いように思う。
このユダヤ人の問題は、これだけに終わらない、日本にも何か関係がありそうだ。
それは、非差別民族(部落)の問題、在日の問題、アイヌの問題など、そして、被差別者(国)としては中国の排日の問題が思い浮かぶ。
本書で、それら人種の差別や偏見は理性的に解決される問題ではないとされている、すなわち、そこには根深い要因がある。
残念ながらきれいごとでは片づかないのだ。
私たちは、そういう偏見を持っているし、持たれてもいる、というところから問題の解決の第一歩がはじまるのだと思う。