110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

雪舟

 本書は新潮社刊行の新潮日本芸術文庫の中の一冊、薄い本なのでのんびり読む(見る!)ことができる。

 雪舟というと水墨画のイメージを持っていたが、人物像や仏教画などもあることに少し驚いた。
 当然、自分の好きな画題を書くことで食ってはいけないわけで、そういうリアルな側面を伺うことができた。
 そして、現代の人なら、雪舟の絵もその本物を見に行くという人が多かろうに、わざわざ小さく印刷された(この)一冊ですまそうという、自らの小物ぶりにあきれるともに、まぁ昭和36年生まれという時代の影響を感じたりするのだ。
 そう、昔の小さなテレビで十分夢が見れたのだよね・・・悲しいかな、こういうの?