ピアニストは指先で考える(青柳いづみこ著)
本書は中央公論新社2007年刊行のもの。
本書はエッセィの様な体裁ながらピアニストに必要な体の使い方について書かれている。
ピアニストである以上アスリートに匹敵するほどに、体の動きについて深く考えなければならない。
自分に、与えられた身体の状態(指、関節、筋力など)に制約されているところで与えられた楽曲を弾きこなさねばならない。
たとえば、その弾き方はものすごいよい音が出るとしても、5分と体力がもたなければ、小曲を弾く時にしか使えないことになり限定的にしか使えない、協奏曲などの長い曲は無理なことになるのだ。
そして、そういう体の使い方という基礎の上に、音感やリズム感や表現力、さらに記憶力などの音楽的要素が加わってピアニストになる。
なるほど、ピアニストというのは大変な人たちだ。
本書で著されたピアニストの身体感覚について必ずしも一致しないながらも、その根底ではギターの弾き方にも共通する。
どういう指使いで音を出すのか、どんな考え方で音を出すのか、そういうことについて大変興味を持って読んでいた。
この手の人々には、芸術性や才能というイメージを持つが、意外と科学的な要素も多々あるのではなかろうか、とそんなことを考えた。
本書はエッセィの様な体裁ながらピアニストに必要な体の使い方について書かれている。
ピアニストである以上アスリートに匹敵するほどに、体の動きについて深く考えなければならない。
自分に、与えられた身体の状態(指、関節、筋力など)に制約されているところで与えられた楽曲を弾きこなさねばならない。
たとえば、その弾き方はものすごいよい音が出るとしても、5分と体力がもたなければ、小曲を弾く時にしか使えないことになり限定的にしか使えない、協奏曲などの長い曲は無理なことになるのだ。
そして、そういう体の使い方という基礎の上に、音感やリズム感や表現力、さらに記憶力などの音楽的要素が加わってピアニストになる。
なるほど、ピアニストというのは大変な人たちだ。
本書で著されたピアニストの身体感覚について必ずしも一致しないながらも、その根底ではギターの弾き方にも共通する。
どういう指使いで音を出すのか、どんな考え方で音を出すのか、そういうことについて大変興味を持って読んでいた。
この手の人々には、芸術性や才能というイメージを持つが、意外と科学的な要素も多々あるのではなかろうか、とそんなことを考えた。