本書は
岩波文庫版1957年に第1刷が出されている、私は1998年の第58刷版で読む。
これは良い作品だね。
もし、日本という国が没落したら、本書に書かれているように、勤勉で節約すれば、再び世の注目を浴びる時代も来るかもしれない。
しかも、勤勉と節約の効果は、なんと20世紀の日本で実証済みではないか?
ただし、今は「時代が違う」の一声で一蹴されてしまうかもしれないけどね。
ちなみに、本書を読んでいて、クェーカー教徒に戦争協力を呼びかける場面があるのだけれども、その話は、
平和憲法に縛られている日本の状況を思い描きながら読んでいた。
やはり、建前と本音をどう捕らえるのかというのが重要なんだね。