110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

フランクリン自伝

 本書は岩波文庫版1957年に第1刷が出されている、私は1998年の第58刷版で読む。

 これは良い作品だね。
 
 もし、日本という国が没落したら、本書に書かれているように、勤勉で節約すれば、再び世の注目を浴びる時代も来るかもしれない。
 しかも、勤勉と節約の効果は、なんと20世紀の日本で実証済みではないか?
 ただし、今は「時代が違う」の一声で一蹴されてしまうかもしれないけどね。


 ちなみに、本書を読んでいて、クェーカー教徒に戦争協力を呼びかける場面があるのだけれども、その話は、平和憲法に縛られている日本の状況を思い描きながら読んでいた。
 やはり、建前と本音をどう捕らえるのかというのが重要なんだね。