愛と暴力の戦後とその後(赤坂真理著)
本書は講談社現代新書版。
まえがきに「これは、研究者ではない一人のごく普通の日本人が、自国の近現代史をしろうともがいた一つの記録である。」とある。
まぁ、ほとんどの日本人はその「近代史」を探ろうともしないので、その面では良い意味の啓蒙書だ。
結論的には、多少虚無的なところに落ち込んでしまいそうだが、そこを踏まえてどう考えていくのかがポイントなのだろうね。
本書では、確かに、解釈として違和感がある部分はあるのだが、それを補うような形で、興味深い視点も散見された。
でもね、安保闘争は60年の方にもっと注目して欲しかった。
だから、思わず「小熊英二を読めよ」などと思っていたら、なんとしっかり参考文献の中に入っていた。
まぁ、なんにせよ、世代間闘争というのは予想以上に深刻なものなのかもしれないね。
あと、鶴見俊輔に言及したところはストライクです、戦後の思想を考える上では外さないほうが良い人ですよね。
これは、まったく直感から出た(まぁ)妄想(余談)だが、現在の後期高齢者は、未だなんらかの戦争経験者世代だが、ほどなく、奇しくも2020年には戦後世代が後期高齢者になる、戦前戦後とこの間にある深い(経験の)溝が、いわゆる高齢者への対応(高齢者問題?)にどう影響がでてくるのかが、とても心配だ。
まえがきに「これは、研究者ではない一人のごく普通の日本人が、自国の近現代史をしろうともがいた一つの記録である。」とある。
まぁ、ほとんどの日本人はその「近代史」を探ろうともしないので、その面では良い意味の啓蒙書だ。
結論的には、多少虚無的なところに落ち込んでしまいそうだが、そこを踏まえてどう考えていくのかがポイントなのだろうね。
本書では、確かに、解釈として違和感がある部分はあるのだが、それを補うような形で、興味深い視点も散見された。
でもね、安保闘争は60年の方にもっと注目して欲しかった。
だから、思わず「小熊英二を読めよ」などと思っていたら、なんとしっかり参考文献の中に入っていた。
まぁ、なんにせよ、世代間闘争というのは予想以上に深刻なものなのかもしれないね。
あと、鶴見俊輔に言及したところはストライクです、戦後の思想を考える上では外さないほうが良い人ですよね。
これは、まったく直感から出た(まぁ)妄想(余談)だが、現在の後期高齢者は、未だなんらかの戦争経験者世代だが、ほどなく、奇しくも2020年には戦後世代が後期高齢者になる、戦前戦後とこの間にある深い(経験の)溝が、いわゆる高齢者への対応(高齢者問題?)にどう影響がでてくるのかが、とても心配だ。