110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

正しいパンツのたたみ方(南野忠晴著)

 本書は岩波ジュニア新書のうちの一冊。
 子供向けとか変なプライドは一時期あったが今はない、「道は生きている」「川は生きている」「森は生きている」の富山和子シリーズ(講談社青い鳥文庫)などは子供向きに書いてあるが大人も読めるし、目から鱗の話でもある。

 さて、本書の著者は、家庭科の先生で、家庭科の重要性を解説しているわけだ。
 私は、母親の介護をしている(のかどうかは自己評価しづらいところだが)関係で、家事をやるようになった。
 今の若い世代は共稼ぎが当たり前らしいので男性でも家事一般できる人は多いと思うが、子供も無く老人(ジジイ)になる私もこれ(家事)はやっておいて良かったと思う。
 まぁ、とんでもないお金持ちは別だろうが・・・

 年取って、仕事からもリタイアして、当面は趣味や旅行に精出すにしても、そのうち、面倒になってしまっうこともあるだろう、でもね、家事だけはついて回る。
 それって、少しでも自分で活動して生活することだよね。
 自分の母親を見ていても、身体を動かさないとどんどん動かなくなるよね。
 ひいては、寝たきりになると、とても寂しいし、やっかいなことになるよね。
 だから、本書では、高校生を対象にしていたけれども、彼らよりも数十年も年長である(私のような)中高年にも同じことが言えると思うんだよね。

 家事は、生活の基本だもんね。