孤高の人(新田次郎著)
私は新潮文庫版で読む。
これは懺悔だが、最近、本をぞんざいに扱うことが増えた、本書も、なんとなく積んでいた(本の)山の下敷きになっていて下巻の方が少し寄れていた。
これはいけないと思って、真面目に読みだしたのが一昨日位で、そういう経緯の為か一気に読み進められた。
相当不遜な読書の動機ではある。
本書の私の感想は登山の描写がすばらしい、残念ながら冬山を体験したことがないので、心から読み込むことはできないとは思うのだが、それでも、多少とも登山をした者として、ため息がでるのだ。
そして、最期の登山となる北鎌尾根の描写では、自然の厳しさに対する、人間の驕りを戒めているように思うのだ。
加藤文太郎は山の神と契約した。
神を崇める者、すなわちお前の登山は生かして帰してやろう、しかし、神を冒涜するものと来たならば、その報いを一緒に受けてもらおう。
そして、その言葉は成就するのだ。
でも、もしかしたら、山の神は、彼を愛するがゆえに近くに呼び寄せたかったのかもしれないね。
ちなみに、この作品は漫画版もあるようだ。
これは懺悔だが、最近、本をぞんざいに扱うことが増えた、本書も、なんとなく積んでいた(本の)山の下敷きになっていて下巻の方が少し寄れていた。
これはいけないと思って、真面目に読みだしたのが一昨日位で、そういう経緯の為か一気に読み進められた。
相当不遜な読書の動機ではある。
本書の私の感想は登山の描写がすばらしい、残念ながら冬山を体験したことがないので、心から読み込むことはできないとは思うのだが、それでも、多少とも登山をした者として、ため息がでるのだ。
そして、最期の登山となる北鎌尾根の描写では、自然の厳しさに対する、人間の驕りを戒めているように思うのだ。
加藤文太郎は山の神と契約した。
神を崇める者、すなわちお前の登山は生かして帰してやろう、しかし、神を冒涜するものと来たならば、その報いを一緒に受けてもらおう。
そして、その言葉は成就するのだ。
でも、もしかしたら、山の神は、彼を愛するがゆえに近くに呼び寄せたかったのかもしれないね。
ちなみに、この作品は漫画版もあるようだ。