110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

変な日本語だと思うのは私だけか?

 この記事自体は眺めた程度だけれども別に批判するつもりはないのだが、題名が最悪だ。
MLB】「イチローはローズより劣っていない」NY紙が特集、4367安打だけにとどまらぬ価値
3/24(日) 15:17配信 Full-Count
NYタイムズ」が特集、日本での安打の価値は測れないが、実績は変わらない
 日本で1287本、アメリカで3089本のヒットを放ち、安打製造機の名に違わぬ実績を残したマリナーズイチロー外野手。21日に東京ドームで行われたアスレチックス戦を最後に、ユニホームを脱ぐ決断を下したが、日米異なる2つのリーグで計4367本のヒットを積み重ねてきたイチローはどのような評価を受けているのか――。米紙「NYタイムズ」が特集した。
 「イチロー・スズキはヒットキングではない。彼はそれ以上だ」と題された「NYタイムズ」の記事では「いったい何本の安打を打ったのか、という疑問はスズキを取り囲む世界ではシンプルではない」と指摘している。
 MLB通算では歴代23位、NPB通算では歴代95位だが、その双方を合算すると歴代トップに躍り出るイチロー。記事では各選手のMLBとマイナーや他国リーグの合算安打数を出しており、イチローピート・ローズ(MLB4256安打+マイナーリーグ427安打)に次ぐ2位に位置し「特にアメリカの人々にとっては、ローズこそがヒットキングだということに変わりはない」と言及されている。
 ただ、記事では「とはいえ、イチローがローズより劣っているというわけではない」とも。MLB通算打率.311、NPBでは通算打率.353を誇る日本のヒットメーカーは「歴史上、最も優れたスプレーヒッター(フィールドのあらゆるところに打てる打者)だろう」と評している。また、強肩を生かした守備力と並外れた走力を兼備しているため「ほかの選手よりも傑出している」と絶賛している。
 記事では他にも、セイバーメトリクスの指標を紹介。類似性スコア(similarity score)という、選手の成績から類似したタイプの選手を表すものを挙げ「イチローに最も類似したタイプの選手10人の中には、殿堂入り選手のロッド・カルートニー・グウィンらがいる。ここ30年の間に現役だったのはグウィンとケニー・ロフトンの2人だけである」と、イチローがどれだけ稀有な存在かを説明している。
 最後に「グラウンド外のユーモアある言動でも有名である」とイチロー独特の言い回しや、スプリングトレーニング時に着用して注目を集めていたTシャツなど、そのキャラクターについても高く評されている。稀代のヒットメーカーとして知られるイチローだが、もはやヒットキングを超越した存在した、孤高の存在として位置づけられていると言えそうだ。
Full-Count編集部

 おわかりいただけたであろうか?
 「イチローはローズより劣っていない」→「イチローはローズに劣っていない」
 何故「より」なのか、この文を読んだ普通の(昭和36年生まれの)日本人にはわからない。
 たぶん、本文中の「とはいえ、イチローがローズより劣っているというわけではない」をもとに省略したんだろうね。
 このフレーズは読めるんだけれども、「イチローはローズより劣っていない」は変だよね。

 最近、平気でNHKのアナウンサーも日本語間違えるようになって、そういう意味で社会の変化を感じるのであった。