110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

本を買うのも大変だ

 ある本が欲しいと思ったらその本が絶版だったりすることがある。
 出版業界は本の購買量が減っている関係からか売れる見込みがないとすぐに在庫切れにしてしまう、そして、本当に見込みが無なければなし崩し的に絶版になる。
 
 今回の話のもとは、2016年に出版されたある楽譜なのだが、既に絶版となっていたことがことのきっかけだ。
 Amazonヤフオクで調べると既に中古品でプレミア価格となっている。
 出版元に情報があるのでみると当時の定価がわかったが、中古品買うと後悔しそうな価格だ。
 
 実はこのような体験を以前したことがある、「響け!!ユーフォニアム」というTVアニメを相当後にGyaoで見て、劇場版もDVDで見て、ふと原作の小説を読みたくなって調べたら、当時は在庫切れでプレミア価格となっていた。
 そこで、行きついたのが、いわゆるメジャーな本の通販ではなくて、あまり知られていない本の通販サイトだった。
 そこで調べると、大手サイトでは在庫切れプレミア商品が、なんと定価販売しているではないか(流通在庫ってやつがあったわけ)…?
 ということで、1冊入手したのだが、その時欲しかった本を全て入手できたわけではないので、最後は、Amazonの中古品からセット売り物件を自分の持っている本と重複することを覚悟の上で買ったことがあった。
 しかし、世の中というヤツは上手くできているというか、今度「響け!!ユーフォニアム」の最新の劇場公開が近づくと、なんと、それらは、再版されているではないか…
 世の中はことごとく営利で動いているので、お役所関係以外は仕方ないとは言え、そんな事を考えながら本を探さねばならないとは、ねぇ、どう思う?

 さて、本題に戻ると、先ほどの楽譜は、結果的にあまり知られていない本の通販サイトで注文できてしまったのだ。
 ただし、取り寄せになった場合明らかに絶版なので、数日経ったら「誠に申し訳ないことに…」なんてキャンセルの告知が来るかもしれないのだが…まぁ、それも一つの楽しみではある。

 さてさて、定価で買えて喜ぶとは、世の中変わった証拠とも言えよう。
 
 「追記」件(くだん)の本は入手できた、これには、
  本商品は「現品限り」の商品です。
 という紙が挟んであった、その本屋の最後の在庫だったようだ。
 この本もこまめに探せば、未だどこかに在庫はあるかもしれない、しかし、いちいち本屋を訪ねる労力は厳しいものがある。
 幸いにして入手できたことが嬉しい、また、本書の内容自体も素晴らしかったので、2重の僥倖であった。