110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

過去の人になりつつある

 先ほどNHKのTVを見ていて気になったことがある。

 東京福祉大での留学生の行方不明事件について(正確な台詞は覚えていないのだが)「所在不明となった」というようなアナウンスがあった。
 過去形なのだ(ちなみに「所在不明となっている」を期待した)。
 だから、今は、所在が判明したのかと思ったがどうもそうではないらしい。
 
 心配なので調べると、ある記事には「1年間で700人近い留学生が除籍や退学、所在不明となった東京福祉大学」という記述がある。
 やはり、過去形だ、いや、まてよ、「除籍」と「退学」は処置だから過去形でよいはずだな、それでは「所在不明」はどうか?
 例えば、この大学内での処理が未完のものを「所在不明」というステータスにしているのなら、話が一応通じそうだ。
 しかし、「所在不明」とは現在進行形状況ではないのだろうか?

 もとより、最近は日本語自体が厳密では無くなってきたように思える。
 自分も漢字変換任せでブログなど書くが、後で見直すと赤面しそうな誤字を量産している。

 でもそこに恥ずかしさが無くなってくると話は異なる。
 言葉自体が厳密でないことはその通りなのだが、それでもなお、厳密に意思を伝えたいという姿勢がないと、全体的に、堕落してしまうのではないだろうか?
 動画などで補えばよいという人もいるだろう。
 ただし、動画は情報量が多くて、私の処理能力では間に合わないのだ。
 だから、言葉でできれば良いなぁ…とは思っている。

 そういう意味で私は古いCPU搭載なのだ。
 どちらかというとCUIなんだね。