110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

海禅寺総門(青梅街道)

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 青梅街道の歩き(11月11日)では、数多くの看板を撮る(収穫する)ことができました。
 そのため、整理が間に合わないという事になりました。
 今回は、海禅寺の総門(外構えの正門、または大門のこと)です。
 場所は、青梅線二俣尾駅駅の青梅寄り手前(青梅市二俣尾4-963)にあります。

「市指定有形文化財 海禅寺総門
海禅寺は、群馬県北群馬郡子持村中郷(なかごう)・雙林寺(そうりんじ)の末寺で曹洞宗である。天文の頃(1532~1554)三田氏の菩提寺となったと言われている。
 天正三年(1575)勅願所(ちょくがんじょ)に列せられた寺格をもち、江戸時代中頃には末寺四十二寺を数えた。
 境内は、本堂・鐘楼・山門・総門・庫裏(くり)などの堂宇からなり、東京都指定史跡になっている。
 寺伝によると、総門は、慶長十七年(1612)に山門とともに造立されたとあり、現存する様式からも江戸時代初期の建立と考えられる。
 一間一戸(いっけんいっこ)の四脚門(よつあしもん)で切妻造銅版板葺き(かつては茅葺き)である。本注はご平注、控(ひかえ)柱は角柱でともに礎石(そせき)建ちとし、本柱が直接化粧棟木(けしょうむなぎ)を支えている。冠木(かぶき)と本柱、頭貫(かしらぬき)と控柱は鼻栓(はなせん)でとめられ素朴な味わいを感じさせる。
 市内に現存する近世期の門の中でも代表的な構造を持つ総門の一つである。
 平成七年に解体修理が完了、この時に東側の市道中央部から現在の位置に移築された。
 昭和四十三年十一月三日指定
 青梅市教育委員会

※勅願所 勅命によって国家鎮護.玉体安穏を祈願した社寺.
※鐘楼 時刻を告げるための鐘を吊るす建物。古くは楼造りが多かったが後、柱に屋根を載せた物
へと変わっていった。
※庫裏 本来は禅寺の台所をさし、寺務所と客殿を備えたものを大庫裏、台所だけのものを小庫裏
と呼んで区別する。現在は、お寺の台所又は住職とその家族が住む建物の事を言う。
※一間一戸 柱間が一間で、入り口が一カ所の意味。従って三間一戸といえば柱間が三つで入り口が一つのこと。
※四脚門 (調べると「しきゃくもん」の読みが多い)2本の親柱の前後に2本ずつ合計4本(親柱を除く)の側柱のあるのが、四脚門。
※冠木 鳥居や門の上方にあって、両方の柱を貫く横木。
※頭貫 柱と柱を上部でつなぐために柱の頭部に用いる横木。
※鼻栓 建築で、一つの木の端に長いほぞを作って他の木のほぞ穴を貫き、そのほぞが抜けないように突出部に打ち込む栓。

参考URL(今回はたくさんお世話になりました)
http://www.janis.or.jp/users/sairyuta/tera/tatemono.html
http://www.asahi-net.or.jp/~KV3H-TDKR/yougo/yougo002.htm
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