安倍首相、国連演説を断られる?
共同通信から「安倍首相、国連演説を断られる」という題目で以下の記事が出た。
(以下引用)
深刻さを増す地球温暖化に対処するため9月に米ニューヨークの国連本部で開かれた「気候行動サミット」で、日本政府が安倍晋三首相の演説を要望したが国連側から断られていたことが28日、分かった。二酸化炭素(CO2)の排出が特に多い石炭火力発電の推進方針が支障になったという。主催したグテレス国連事務総長は開催に先立ち「美しい演説ではなく具体的な計画」を用意するよう求めていた。
複数の政府関係者が共同通信に明らかにした。日本は、安倍首相が演説し、6月に議長を務めた20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の結果を含めて報告したい意向を伝えて協議したが断られた。(ここまで)
コメント欄を見ると、このような回答があった。
(以下引用)
今件に関しては29日午前の内閣官房長官による記者会見で否定されています。 www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201911/29_a.html でその様子が動画配信されていますが、7:30辺りからとなります。
「そのような事実は全くありません。ご指摘の会合については国連側から累次にわたって総理に対し出席し発言してほしいとの要請がありました。しかるべく調整を行いましたが日程の都合により総理の参加は叶わなかったということでございます」
とのこと。(ここまで)
まぁ、最近の内閣府の茶番を考えると、政府側の発言の信頼性が落ちている様に思えるけれどもね。
また、安倍首相は、どちらかというと、こういう科学的な場での理論的な要素を交えての発言は苦手だと思うのだ、だから「美しい演説ではなく・・・」というのは、たとえこの記事が嘘だとしても納得してしまうね、前に指摘した「パソコン」の件でもそうだが、技術的な要件についてはとても弱い首相ではある。
しかしながら、これに付されたコメントの中の議論はとても有意義なものがあった。
寡聞にして、日本の石炭の利用技術などが優れていることなど知らなかったものだったのだが、そうなると、原子力行政(そういえば、奇しくも、その発端に与した中曽根前総理の訃報が入ったね)との関係で上手くないのかもしれないなどと政治的な思惑が頭をよぎったりした。
最近、日本が大国主義的な面を強調して世界と対峙している様な印象があるのだけれども、最大の弱点である資源問題は一向に解決していない、お金の有るうちはまだしも、下降線をたどれば悲惨な事になる、これは地勢的な問題なのでどうしようもない。
だから、下手なしがらみを廃しても、将来のエネルギー政策を純粋に検討することは、少しでも日本と言う国を維持する上では重要だと思う。
あまりに短期的な視点しかもてないために長い目でみることができなくなっているのではなかろうか?