110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

親の介護をしないとダメですか?~父と私の介護録

上記表題の連載記事があり、興味深く読ませてもらった(以下のURLは第一回目へのリンクだ)。

https://gentosha-go.com/articles/-/24739

そして、現在は第5回まで継続していて、現在(介護)進行中だ。

この著者は「当事者」でないからこうなってしまったんだと思う。

他人の目線で「実の親(父)」の(母親とか姉の)介護を見て「私は在宅介護しません。一切しません」と宣言する。

ひどいもんだ。

経験からいうと、既に、連載、第一回目の段階で認知症の疑いがある。

そこで、介護保険の申請など積極的に行動していれば、もう少し、事情が変わったかもしれない、認知症の症状を遅らせたり、日常生活を改善できたかもしれない。

症状を見ると、相当酷い状況にありながら、現在「要支援1(認定の更新を申請しているようだが)」は完全に後手に回った結果だ、この状況ならば、「要介護」が付かなければおかしいと思う、確かに、最近の介護認定は、ほんの数年前より相当厳しいのだがそれにしても軽い、財源が疲弊している自治体なのだろうか?

それでも、支援1ならば、ディサービスで入浴することができる。

だから、早く手まわしをしていれば、この連載中にある、自宅入浴中にてこづって救急車を呼ぶという騒ぎは「ない」のだ。

第5回までの連載を読んだ上での、私の勝手な結論としては、手を打たずに症状を悪化するままにして今に至ったわけだから、早く、要介護3の認定を受けて、特養(比較的格安で入所できる老人ホーム)の申請をするのが良いだろう、それでも、空きが出て入所できるまでに数年かかるかもしれない。

それを、何とか持ちこたえる方法を、家族で膝附合わせて、真面目に議論するがよかろう。

そうそう、症状が急激に悪くなっているので、アルツハイマーを疑った方が良いかもしれない、それならば、明らかな病気だ、介護がどうのこうのという連載では済まない。

この連載を書いているライターは、ただ事態を酷くすることで、読み物としての興味を引こうとしているようにしか見えない、介護は誰にもまとわりついてくる問題だから、可能性として地獄を見ることはあるし、悲惨な結果になる家もある、しかし、その中で、少しでも、軽くなる方法を見出すことが、本当の意味で建設的なことなのではないか?

まぁ、世の中がそういう酷い状況に変化したことの証左なのかもしれないな。