(雇用保険の追加給付に関する回答票という)14年前の亡霊
私の手元に「雇用保険の追加給付に関する回答票」というのが「厚生労働省職業安定局雇用保険課」から到着した。
この事案について(あぁ、あれかと)思い当たる方もいるだろうが冒頭にこうある(以下引用)
雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い(ご本人確認)
はじめに~統計調査に関するお詫び~
毎月勤労統計調査をはじめとする厚生労働省が所管する統計について、長年にわたり不適切な取扱いをしていたことにより、国民の皆様に多大なご迷惑をおかけしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。
また、毎月勤労統計調査の不適切な取扱いの影響により、多くの方の雇用保険の給付に影響が出ておりますことに重ねてお詫び申し上げます(事案の詳細については厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_03463.html をご参照ください)。
(ここまで)
まぁ、いちゃもんは多々あるのだが、
・厚労省(国)の不備で国民を動かすのだから、この書類の返送に関する手当を出すべきだ、例えば、現在、最低賃金が1000円ならば、送付した人に対してその程度の謝礼(商品券の添付など)をするべきだ。
・雇用保険の被保険者番号は、私の場合14年前なので「被保険者証」が保管してあるか不明だ(あの桜事件のデータは1年で抹消されているのにね)、もし、紛失しているとすれば、ハローワーク窓口で本人確認の上、再発行できるとあるが、再発行の手間を掛けた人には、その往復交通費は当然支給するべきだ。
・上記のホームページを見ると、返ってくる金額事例の最大が5500円だ、また、書類の中には「一人当たりの平均では1,400円程度と見込んであります。」とある。
こういう書類の印刷費用など、実際の事務費用を勘案すると、「ごめんなさい、もうしません、お支払いするとその事務費用だけで返金額よりも高くなるので許してください」とした方が経済的なのではないかと思う。
・上記に関わるのだが、今回掛かった追加経費は国民に知らしめるべきだ、バカなことをすればこんなに追加費用が掛かるという、とても良い教訓となる。
・気になる言葉使いがある「不適切な取扱い」とは「間違った取扱い」「違法な取扱い」ではないのか?
多分、この言葉に責任に関する欺瞞があるように思う、「間違い」とか「違法」とかいう言葉を使うと省人事での懲戒処分や、民事での請求権が発生する可能性があるから避けたのではないだろうか。
・返信用封筒の差出有効期間は令和3年9月30日とある、受取人払いの規定もあるのかもしれないが、本書には回答期限らしきものがない、事務的には対応が終わるまで永遠に待つつもりだろうか?果たして、令和3年9月30日以降に返信しようと思った人にはどうするつもりなのだろうか?まさか、再送するのでは・・・‼
・留意点に「金額の精査の結果、追加のお支払いが発生しないことがまれにあります。この場合、送付いただいた払渡希望金融機関指定(変更)届はご返送させていただきます。ご了承ください。」(以上、文面通り)と書いてある。
これって、送る方からすると、「ご了承ください」の方が赤字の太字だよね?
だって、労力使って書いたわけだからね?
ということで、これは、明らかに国を挙げた「茶番」だ。
返送するのも面倒くさい。