110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

検品に8億円の意味はなんだ?

妊婦向け布マスク、検品に8億円

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200514-00000057-kyodonews-pol

不良品が出たことで自治体から返品されていたマスクの検品作業に8億円掛かると厚労省の関係者が話したらしい。

不良品については製造元の保証の対象なので厚労省はそれを該当するメーカーに送りつければよい・・・はず、問題はない。

それにより、配布するスピードが遅くなるというのならば、それも、発注先と協議すればよい。

遅れたことによる損失があれば、売買契約上の範囲で損害賠償を受けられるだろうし、そういう条項がなければ、泣き寝入りということになろう。

一つ目の問題は、厚労省の購買担当者がきちんと発注先に対して契約を結べていたかということだね。

そして、大変深刻な第二の問題は、どこに発注したのかは定かではないが、10%もの不良率を出す工場がもし国内にあるのならば、それは単に末端の工場の個別事例だとは言え、前世紀の製造立国が、現在は怖ろしいほど低迷しているということだ。

また、それは、海外で製造されたものだとすれば、もはや、そういう安価な日用品は国内では製造できないという事実を受け止めねばならない、そう、品質についてもう選り好みはできない(既に、随分前から実質そうだが)ということだ。